【完全母乳の始め方】産後4日間を解説!筆者が経験した、入院中の母乳育児が軌道に乗るまで。
「出産したら母乳育児でやっていきたいけど、どうやって始めるんだろう…」といった漠然とした不安がある方も多いのでは?
というか、今までおっぱいから母乳が出たことなんてないので、私は分かりませんでした。
この記事では、2回出産した筆者の体験をもとに、完全母乳育児の始め方を解説します。
それぞれ違う病院で出産したので、2か所の病院の指導方法を組み合わせた、産後~退院までの体験記事です。
きっと産後~退院までのイメージがついて、不安が減らせると思います。
目次
産後0日目(出産当日)
:まだ分娩台の上でおっぱいをくわえさせるだけ
「出産後、いつから母乳をあげるんだろう?」と疑問に思う方もいるでしょう。
意外と出産直後でした。
一番最初の母乳は、まだ出産直後の分娩台で休んでいる時に、赤ちゃんに吸ってもらいました。
でも、この日はこれだけ。
(他の病院では違うかもしれませんが、私が入院していた2つの病院ではこれだけでした。)
まだ夜間の授乳タイムはなく、一晩ぐっすり寝て母体を回復させます。
※ちなみに、この日が一晩ぐっすり寝られる最後の夜なので、寝といた方がいいです。
今後約1年間、一晩ぐっすり寝られることはほとんどありません。
はじめての授乳体験
私は一人目は自然分娩、二人目は無痛分娩で出産しました。
どちらも出産直後は分娩台の上で2時間程休みました。
その間に助産師さんから「母乳で育てる予定ですか?」と質問がありました。
「母乳の予定です。」と答えると、赤ちゃんを抱いてきてくれ乳首を吸わせてくれました。
意外と、原始反応で赤ちゃんはちゅうちゅうと吸っていました。
とはいえ、いつまでもそうやっているわけにはいかず。
出産直後のママはそんなに体力は残っていないので、休まないといけません。
しばらくすると看護師さんが赤ちゃんを引き取ってくれて、分娩室から見えるところに赤ちゃんを寝かせて、様子を見ていてくれました。
その後、病室へ移動して一晩ゆっくり寝て体を休めました。
赤ちゃんは助産師さん達がナースステーションで預かっていてくれてました。
ちなみに、出産後ハイになりますが、ちゃんと寝ておいた方がいいです。(大事なことなので2回言います。)
次の日から昼夜問わない怒涛の授乳タイムが始まるので。。
産後1日目
:本格的に授乳練習スタート!赤ちゃんに吸われることで、母乳が出るように。
出産した次の日です。
この日から本格的な授乳練習がスタートしました。
とはいえ私の場合、一晩寝ただけで、いきなり母乳が十分出るわけではありませんでした。
おっぱいの様子
まだ“張る”という感覚はない。
そして、赤ちゃんに何度も吸われるので、乳首が痛くなり始める。
赤ちゃんの様子
体重は減少傾向。(生理的体重減少といって、一時的に体重が減少する現象なので問題ない。)
まだおっぱいをうまく吸えない。
授乳方法
母乳を上げた後に、ミルクを一定量足して与える。
母乳を片方づつ各15~20分ぐらいくわえさせた後、ミルクを5~15cc。
(実際は20分も連続してくわえないので、何回もトライ。)
この日から、3時間ごとの授乳タイムが始まりました。
授乳し始めた時間から数えて、少なくとも3時間ごとです。
なので、授乳→ミルク→げっぷ→後片づけで約1時間かかり、残りは多くて2時間です。
その間に睡眠をとったり、赤ちゃんが泣いたら抱っこしたりしました。
しかも、赤ちゃんはまだくわえて吸うことに慣れていません。
なので、くわえる時間は最初3秒あればいい方でした。
なんとか頑張ってくわえさせようとしますが、めっちゃ泣かれて、
まるで虐待しているような感覚になりました。
ぶっちゃけ毎回の授乳がかなりツラい日でした。
なので、まとめて寝たいときやどうしても疲れたときは、ナースステーションで赤ちゃんを預かってもらいました。
先生の話でモチベーション向上
ちなみに、授乳練習を始める日に先生が
「家では家事などの雑事があってなかなか専念できないから、入院中に母乳育児を軌道に乗せてしまいましょう。」と話してくれました。
確かに、料理も掃除も洗濯も片付けもしなくていい病院で、母乳育児を軌道に乗せてしまえば、家での不安や負担が減る!と気が付かせてくれました。
しんどくて後ろ向きになっていましたが、入院中の目標ができて前向きな気持ちに変化しました。
ちなみに、赤ちゃんが泣いたり、口をパクパクさせていたら積極的に吸わせるようにと指導されました。
理由は、以下と説明してもらいました。
・母乳はミルクと違って、1日に何度でもあげてOK。
(ミルクは次の授乳まで3時間は空けないといけない。)
・赤ちゃんに吸わせることで、母乳が出るようになる。
人体の神秘ですね~。
産後2日目
:まだまだ練習期間。前日よりは慣れてくるけど、乳首が痛い!
この日も授乳タイムは、母乳の後にミルクを足すというスタイルでした。
まだそこまで母乳が出ている感じがなく、まだまだ赤ちゃんも吸うのに慣れていないためです。
産後1日~2日目の夜間
赤ちゃんをナースステーションに預けて、授乳タイムだけ病室に連れてきてもらうスタイル。
まだ体が全然回復せず、授乳(母乳+ミルク)だけ夜間は行い、終わったら赤ちゃんを預けて寝る。
とはいえ、2時間ごとの細切れ睡眠がスタート。
おっぱいの様子
少し前日よりは張ってくる。乳首はさらに痛い。
シャワーの後、タオルにこすれると激痛。
赤ちゃんの様子
体重はまだ減少傾向。
授乳方法
この日も母乳をあげた後に、ミルクを一定量足して与える。
母乳を片方づつ各20分ぐらい吸わせた後、ミルクを20~30cc。
赤ちゃんはまだおっぱいを吸うのに慣れません。
前日よりは少し長く吸ってくれますが、まだまだ短い時間でした。
くわえる時間は約10秒~3分。
しかも自分のおっぱいもまだあまり出ている感じはしません。
まだまだだけど、少し前進したかな。という2日目でした。
産後3日目
:やっと母乳が出てきました。あかちゃんも吸うのが上手になってきた。
この日の夕方ぐらいからほぼ母乳にトライしました。
ここにきて、朝起きたらおっぱいは張っていて絞れば滲んできていたからです。
赤ちゃんも吸うのが上手になってきて、3~10分ぐらいは連続で吸えるようになってきました。
産後2~3日目の夜間
前日と同様、授乳タイムだけ赤ちゃんのお世話をして、終わったらナースステーションに預けるスタイル。
まだ夜は眠りたかったし、全身筋肉痛がピークを迎えていたから。
ちなみにこの全身筋肉痛を例えると、初めてスノボをした次の日ぐらいの酷さ。
腹筋・両手・両足・お尻の筋肉はもちろん、首や顔、指先まで筋肉痛に見舞われる。
おっぱいの様子
前日よりさらに張ってくる。乳首はさらに痛い。
シャワーにあたる感触ですら激痛。
赤ちゃんの様子
体重はまだ減少傾向。
生まれてから初めてのおしっこが出る。
始めて沐浴(お風呂)をする。
授乳方法
母乳だけの授乳タイムを設け始める。
朝~昼間ぐらいまでは、母乳+ミルク(30~40cc)。
母乳は片方20~30分づつ。赤ちゃんがくわえ続けられる時間を、何回も続けました。
夕方からは、母乳だけ20~30分。
その後はミルクをあげずに様子を見ます。
何度も泣いたりして様子が落ち着かないようなら、また母乳だけを与える。
というのを根気強く繰り返しました。
授乳後の体重測定事件
看護師さんに「もうだいぶ母乳を吸えるようになってきたんじゃない?」と言うので、授乳前後の体重測定をしてみました。
あかちゃんの授乳前後の体重を測って比べることで、どれぐらい母乳を吸えているか?がわかります。
目標目安は30~40グラムです。
自分としても、かなりおっぱいも張ってきていたし、赤ちゃんも長い時間吸えるようになってきていました。
「ここまで頑張ってきたし、結果を数字で確認したい!」
「きっと目標は行くだろう。」
と思って測ってみると、、、
なんと「プラス5グラム」
看護師さんに「期待させてごめんね」とめっちゃ謝られました。
(なお、3回後ぐらいの体重測定では、無事プラス40gぐらいになりました。)
産後4日目(退院日)
:赤ちゃんも私もすっかり授乳に慣れた頃。帰宅後、必須アイテムの買い忘れに気が付く。
この日はもう母乳のみでOKでした。
「どのタイミングでどうやってミルクをやめるの?」と思う方もいると思います。
結論としては、自分のおっぱいの感覚と赤ちゃんの様子です。
吸われた後におっぱいが軽くなる感覚があり、赤ちゃんが満足そうなら、ミルクをあげる必要はないと思います。
ただ、ミルクにと比べて、母乳は消化が早いので、授乳頻度は多くなります。
さらに病院で母乳をあげた前後に赤ちゃんの体重を量りましたが、十分な量を飲めていることが数字でも分かったのもありました。
産後3~4日目の夜間
初めて、赤ちゃんと一晩一緒に過ごしました。
ここまで夜間は預かってもらっていました。
しかし看護師さんから「退院するまでには、一晩は赤ちゃんと過ごしましょう。」と言われてしまいました。
1人目の時、夜間にどのぐらい泣いて、自分はどのぐらい寝れるものなのか不安でした。
なので引き延ばして、甘えさせてもらっていましたが、そうは言ってられなくなりました。
結果としては21時~朝7時まで、ほとんど寝た気がしませんでした。
すこしウトウトすると、赤ちゃんが泣き始め、落ち着いて寝ることなどできませんでした。
泣いていなくても、息をしているか?と心配で、これもまた気が気ではありませんでした。
おっぱいの様子
ばっちり張っている。
なにもしなくても、母乳が滲んでくる時があるため、母乳パッドは必須アイテムになる。
赤ちゃんが吸って飲むと、おっぱいがすっきり軽くなる感覚。
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赤ちゃんの様子
赤ちゃんの体重は、出生体重に戻りつつある。
うんちもおしっこも出て、きちんと母乳が飲めている様子がわかる。
授乳方法
母乳だけ、片方20~30分づつ与える。
授乳クッションで赤ちゃんの位置を安定させるため、授乳クッションも必須アイテムとなる。
この日退院した後、一番なくて困ったのは授乳クッションでした。
完全に盲点でした。
退院後1か月は出歩けないので、手元に届くまで普通のクッションでしばらく授乳していました。
首や肩が凝りまくりました。
出産のことばかりを意識していて、産後の授乳については深く考えていなかったのです。
母乳パッドはネットを見て買っていました。
しかし、授乳クッションは普通のクッションでいいや!とナメてました。
母乳育児には授乳クッション&母乳パッドがセットで必要だったと、ようやくここで気が付いた退院の日でした。
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まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
私の母乳育児が軌道に乗るまでの、入院中の体験レポートでした。
これから母乳育児を考えている方の、少しでも役に立てれば幸いです。
個人的に授乳クッションと母乳パッドは、産前に買っておくべき必須アイテムです。
(大事なことなので2回言いますね。)
私のように退院後に慌てないためにも、ぜひ出産までに揃えておくことをおすすめします。
では、期間限定のプレママ期間を楽しんでください!